原始社会は原始的生活が営まれている社会
または原始的な文化段階にある社会をいう。
「原始」という語は古くから中国にあったが、『易経』(繋辞(けいじ)上)に「原始反終」とみえるように、「始めを原(たず)ねる」、「根原を推し究める」という意味をもっていた。
武内義雄(たけうちよしお)の名著『老子原始』(1928)は、「原始」をその意味に用いた例である。
近代に至って中国や日本では英語のprimitiveの訳語として「原始」(形容詞)、「原始的」の語が採用され、「原始」に「元始」という意味が加わった。
英語のprimitiveやフランス語のprimitifなどは、ラテン語のprimitivus(「最初の」「初期の」)に由来している。
ローマ人は、「野蛮な」を意味することばとしてferusまたはギリシア語からきたbarbarusを用いたけれども、primitivusという語をそのような意味には使わなかった。
ギリシア、ローマ人は、彼らの祖先たちも、最初は周辺の野蛮人と同じように、粗野な状態にあったと考えていた。
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